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【飛騨高山郷土料理】【朴葉味噌(ほおばみそ)】とは? 定義と由来を解説

中部・北陸地方
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「朴葉味噌(ほおばみそ)」とは

「朴葉味噌(ほおばみそ)」とは岐阜県の飛騨高山地方の郷土料理で、朴葉の上に飛騨高山の味噌をのせ、葱、シイタケ、削り節などを一緒にのせてコンロなどで焼いて食べます。

飛騨コンロと呼ばれる卓上コンロの上で朴葉味噌を焼くと朴葉と味噌の香りが食欲をそそり、焼いた味噌をご飯にのせて食べるとたまらなく美味しいです。

そのあまりの美味しさにご飯が進み過ぎて家の米がなくなるという意味で「朴葉味噌を三年続けると身上をつぶす」といわれたほどです。

朴葉みそ
by ryo katsuma

かつては飛騨高山地方の家庭の食卓には頻繁に並びましたが、現在は飲食店や旅館で観光客をもてなす郷土料理として出される事が多くなりました。

味噌だけでもおかずになりますが、飛騨名物の飛騨牛と共に出される事もあり、朴葉味噌をのせた飛騨牛は飛騨高山の名物料理の一つです。

「朴の葉」とは

ホオノキの葉 (朴葉)
ホオノキの葉 (朴葉) / Leaves of Japanese Bigleaf Magnolia / Toshihiro Gamo

「朴の葉」はモクレン科の落葉高木で飛騨高山はもとより全国の山野に自生する「ホオノキ」の葉です。

樹高は約30m、幹の太さは約1mに及びますが、幅20cm、長さ20~40cmにもなる大きな濃い緑の葉が特徴です。

葉は大きくて芳香があり、殺菌作用がある事から昔からお皿として料理を盛り付けたり、包んだりして使用されてきました。

今でも「朴葉味噌」として使用するだけでなく「朴葉寿司」、「朴葉餅」、「朴葉飯」として料理を包む事があります。

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「朴葉味噌(ほおばみそ)」の由来

「朴葉味噌」は飛騨高山の山野と凍てつく寒さから生まれた郷土料理です。

山間部の飛騨高山は冬は寒くて雪が多い地域です。温暖化が進んでいる今でも氷点下15度に達する寒さになる事も珍しくなく、昔から極寒の地として知られてきました。

冬には保存食として漬物を樽に漬けていましたが、あまりの寒さに漬物樽が凍り付くほどでした。

凍った漬物を溶かす為に、飛騨高山地方に多く自生していた朴葉の上に漬物と味噌をのせて焼いたのが「朴葉味噌」の発祥といわれています。

大きくて燃えにくい朴葉は漬物と味噌を焼くには丁度良く、朴葉の香りもついて絶品の郷土料理が生まれたというわけです。

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