ぶり大根

日本全国で伝わる郷土料理

「ぶり大根」はぶりのアラを大根と共に醤油で煮付けた郷土料理で日本全国に伝わっています。全国各地に伝わる郷土料理ですが、富山湾で獲れるぶりを使った「ぶり大根」が有名です。「ぶり大根」はぶりに脂がのった冬の季節に作られるのが一般的で、富山の寒ブリは富山県を代表する特産品です。「ぶり大根」は切身よりも脂ののったアラの部分を使うのが本来の料理で、ブリのアラは比較的安価に手に入ります。しかし、今ではアラを使うよりも食べる部分のある切身を使う事が多くなっています。昔から庶民の味、家庭の味として親しまれてきました。


ぶり大根 / khf_fjs

 

富山湾の王者「ぶり」


氷見の寒ブリゲット! 1匹9kg 4万円弱? / daruyanagi

富山湾で獲れるブリは富山湾の王者ともいわれ、平成8年には富山県のさかなとして登録、富山を代表する特産品ともなっています。特に氷見の寒ブリはブリの中でも最高級のブランド品として高値で取引されています。富山湾の氷見漁港で水揚げされるブリは大小百張以上の越中式定置網を使った定置網漁で獲られています。定置網漁は400年以上前から既に行われており、当時の氷見ではわら縄を使った定置網を使用していました。高級品で良質な富山湾のブリは贈答品としても珍重され、かつては戦国大名の前田利家が1595年(文禄4年)にブリの塩漬けを太閤豊臣秀吉に献上したともいわれています。

 

出世魚のブリ

ブリは昔から出世を呼ぶ「出世魚」として縁起物とされています。「出世魚」と呼ばれる所以はブリは成長に応じて何度も名前を変えるからです。稚魚は「モジャユ」、体長20cmになると「コヅクラ」、「ツバイソ」、体長40cmほどで「フクラギ」、体長60cmほどで「ガンド」、「ガンドブリ」、そして体長80cm、体重10kgほどに成長するとようやく「ブリ」と呼ばれるようになります。また、体重2kgまでを「ハマチ」、5kgまでを「ワラサ」、5kg以上のものを「ハマチ」と呼ぶ場合もあります。成長と共に名前を変えるのは成長や出世と共に名を改める戦国時代の武将と同じ様なもので、昔から縁起物として扱われていました。現在でも縁起物として富山県を中心に贈答品として扱われ、富山県の一部地域では嫁の嫁ぎ先に娘の健康と娘婿の出世を願ってブリを送る風習が残っています。

 

ブリの料理

ブリは捨てる所がないといわれるほどあらゆる部位が食材となる魚です。「アラ」は「ぶり大根」、「カマ」は塩焼き、「内臓(ふと)」はなますに使用します。身は刺身、しゃぶしゃぶ、たたき、照り焼き、塩焼き、寿司、カルパッチョなどに調理されます。また、富山県と石川県では郷土料理の「かぶら寿司」に使用されます。

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