秋田県の郷土料理
「横手やきそば」は茹でた真っすぐな太麺をキャベツ、豚の挽肉又はホルモンと甘めのソースで炒めて目玉焼きと福神漬けを乗せたやきそばで、秋田県横手市の郷土料理です。
「横手やきそば」の最大の特徴である太めのストレートの茹で麺はもっちりした食感でソースが絡みやすく、横手市の製麺業者が製造しています。
「横手やきそば」は静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」、群馬県太田市の「太田やきそば」と並ぶ日本三大やきそばの一つとして人気があります。
甘めのソースと共に半熟の目玉焼きの黄身を麺に絡めるとまろやかな味わいで、子供から大人まで気軽に食べる事ができる料理です。
「横手やきそば」の発祥・由来
「横手やきそば」は戦後横手市内でお好み焼き屋を営んでいたある方が製麺業者と試行錯誤を重ねて生み出したものです。
戦後まもなくその店では小麦粉を焼いてクレープ状にして子供のおやつとして販売していましたが、単なるおやつではなく子供も大人も食べれる料理として「横手やきそば」を考案しました。
「横手やきそば」の最大の特徴は太いストレートの茹で麺ですが、麺を炒める前にあらかじめ茹でる事で調理時間を短縮する事ができます。
甘めのソース、半熟の黄身でまろやかな甘い味となり、紅生姜よりも辛くない福神漬けを使う事で子供でも食べやすいように工夫しました。
昭和28年に完成した「横手やきそば」は次第に横手市内に提供する店が増えていき、最盛期の昭和30年代前半には100店舗以上になりました。
そして平成12年頃からは町おこしの一環として「横手やきそば」をPRする動きが活発となり、「B-1グランプリ」では優勝1回、準優勝1回獲得しています。
現在では「横手やきそば」の発展を目指す「横手やきそば暖簾会」が発足し、市内の約50店舗が「横手やきそば」を提供しています。
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