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【名古屋名物】【味噌煮込みうどん】とは?特徴、起源・発祥と作り方を解説

中部・北陸地方
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名古屋名物「味噌煮込みうどん」

「味噌煮込みうどん」は名古屋圏では定番の八丁味噌仕立ての汁に鰹節を入れて生麺を土鍋で煮込んだ料理です。

名古屋名物として知られていますが、愛知県の郷土料理としても県下各地で食べられています。

名古屋では同じく赤味噌を使った「味噌カツ」が有名ですが、味の濃い料理を好む地元では共に良く食べられています。

味噌煮込みうどんの特徴

「味噌煮込みうどん」の最大の特徴は何といっても濃厚な八丁味噌仕立ての汁ですが、生のまま煮込んだ強いコシのある麺は食べ応えがあります。

麺は一般的なうどんの様に別に茹でるのではなく、小麦粉と水だけで作られた生のままの麺を汁と一緒に煮込みます。

短時間でさっと煮込むため多少なりとも芯が残っていますが、強烈なコシのある太麺ということもあり、初めて食べる方は調理不十分ではないかと思うほどです。

しかし、濃厚な赤味噌ベースのつゆと固くてコシのある麺が名古屋名物の「味噌煮込みうどん」であり、強烈な歯ごたえこそが本来の食感なのです。

味噌煮込みうどん
味噌煮込みうどん / photo by Hiroaki Sakuma

「味噌煮込みうどん」の起源・発祥

愛知県の郷土料理、名古屋名物である「味噌煮込みうどん」の起源は山梨県の郷土料理「ほうとう」ではないかといわれています。

武田軍の陣中食として「ほうとう」が食べられていましたが、武田氏滅亡後に徳川氏に仕えた武田氏の遺臣が「ほうとう」を教えた事により、尾張地方である愛知で「味噌煮込みうどん」が生まれたと考えられています。

味の決め手となる八丁味噌はかつて徳川家康の居城だった岡崎城から西へ八丁離れた八丁村で作られており、家康を代表とする三河武士が戦で携行していました。

濃厚な八丁味噌で「ほうとう」の様に鍋でコシの強い麺を煮込んだのが愛知の「味噌煮込みうどん」です。

味噌煮込みうどん
名古屋名物 味噌煮込みうどん / by tsuda

「味噌煮込みうどん」の具材

「味噌煮込みうどん」には「ほうとう」と同じく麺の他に様々な具材を入れます。

鶏肉、油揚げ、卵、野菜、餅、かまぼこ、干ししいたけ、ネギなどが挙げられますが、何を入れるかは家庭や店によって異なります。

それでも沢山の具材を入れる事は共通しており、「きしめん」の様に汁と麺と鰹節だけといった事はありません。

沢山の具が入っているので栄養満点のおかずとしてご飯と一緒に食べられる事もあります。

また、うどんを食べた後の汁にご飯をいれておじやにする事もあり、濃厚な「味噌煮込みうどん」の汁が染みこんだご飯の味は格別です。

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土鍋の蓋は小皿

「味噌煮込みうどん」は土鍋で煮込みますが、火をかける時は蓋をしません。

「味噌煮込みうどん」用の土鍋の蓋には蒸気を逃がす穴が開いておらず、吹きこぼれてしまうので蓋をして煮込むわけにはいきません。

ではなぜ穴が開いてないかといえば、麺をよそって食べる小皿として使うからです。

煮込んだうどんはあまりにも熱いので別の器に取り分けて、少し冷ましてから食べる必要があります。

そんなニーズの中から生まれたのが「味噌煮込みうどん」用の土鍋の蓋です。

穴が開いてないので汁がこぼれる事もなく、立派に小皿としてうどんをのせる事ができます。

また、調理後に蓋をする事で保温の役割を果たす事ができ、まさに煮込みうどん用の蓋というわけです。

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