太巻き寿司

千葉県の郷土料理

「太巻き寿司」は干瓢、椎茸、人参、でんぶ、ほうれん草など季節の野菜などの具材を酢飯で包んで海苔や卵焼きで巻いたお寿司です。今では全国に普及していますが、元々は海や山の幸など自然の恵みが豊かな千葉県東方の上総地方で生まれた郷土料理といわれています。千葉県では現在でも冠婚葬祭や地域の会合で頻繁に出されており、別名「房総巻き」、「房総太巻き寿司」、「飾り巻き寿司」、「花寿司」、「祭りずし」ともいわれています。正式には「太巻き祭り寿司」と呼ばれる事が多く、その名の通りお祝い事で出される事が多いです。葬式でも出されるのですが、その場合は絵柄は質素で控えめなものが多く、結婚式などのお祝い事では色鮮やかで派手な絵柄のものが多いです。

千葉県の「太巻き寿司」は全国で見られるものと異なり、大きいもので直径10cmにもなり、何種類もの具材を使った豪華なものです。大人なら2、3切れ、子供なら1切れ食べればお腹が膨れてしまうほどの大きさですが、その大きさに似合わず花や動物などの絵柄が繊細で綺麗です。絵柄は桃の花、菜の花、ひまわり、椿、バラ、さざんかなどの花柄だけでなく、子供達が喜びそうなサッカーボール、アニメのキャラクター、かたつむりやパンダなど幾らでも工夫が可能です。

 

「太巻き寿司」の由来

「太巻き寿司」の由来には諸説ありますが、明治・大正時代からはじまったと考えられています。葬式の時の参列者に芋茎(ずいき)を甘辛く煮ておにぎりの具として振る舞ったのが巻き寿司のはじまりともいわれます。また、紀州の漁師が房総半島沖に漁に来た際に持参した弁当である「めはりずし」がはじまりともいわれています。元々は男が作る簡単な料理でしたが、近年になって綺麗な絵柄や豊富な具材が追求されて豪華なものになったようです。

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