長崎県の郷土料理
「佐世保バーガー」は手作りでこだわりのあるメイドイン佐世保のハンバーガーで、長崎県佐世保地方の郷土料理です。
作り置きはせずに注文が入ってから1枚1枚鉄板の上で焼き上げるので、出来立てアツアツの美味しさを味わう事ができます。
肉やベーコンは肉汁たっぷりでジューシー、チーズはとろりとして、バンズは柔らかくてスパイスが効いており、甘味のあるマヨネーズソースがなんともいえません。
具はベーコン、エッグ、チーズ、豚肉、牛肉、鶏肉、野菜と数え切れないほど種類があり、佐世保市内の専門店が味を競い合ってています。
また、佐世保ではハンバーガー専門店だけでなくバーなどアルコールを扱う店でもハンバーガーを提供する店が多くあり、佐世保では「一杯飲んだらハンバーガー」といわれるほどハンバーガーが定着しています。
「佐世保バーガー」の定義と認定
「佐世保バーガー」という特定のハンバーガーは実は存在しません。
「佐世保バーガー」は佐世保市内で提供される手作りで注文してから作り始めるハンバーガーを総称して指しています。
この条件を満たせばベーコン、ステーキ、チーズなどどのような種類のバーガーでも「佐世保バーガー」になります。
とはいえ何でもかんでも「佐世保バーガー」と呼ぶ事は品質や統一性を守る点でも不都合がある事から、現在では認定制度なるものがあります。
「佐世保バーガー」と認定されるには上記条件の他にコンセプト、独自性、信頼性、地産地消、将来性といった基準で認定します。
認定基準を満たせば「佐世保バーガー」と認められ、提供する店舗は認定店となります。現在市内には認定店が25ほどあり、各店独自の味を競っています。
「佐世保バーガー」の発祥・由来
「佐世保バーガー」は昭和25年(1950年)頃佐世保に駐留していた米国海軍から教えてもらったレシピをもとに現地の飲食店が作り始めたのがきっかけで生まれました。
当時は日本は米国軍の占領下にあり、佐世保は米国海軍の基地として米兵が多数滞在していました。
1950年代は朝鮮戦争の前線基地としても利用され、佐世保は朝鮮特需で賑わいました。
現地では米兵の需要に応える為に様々な物資が集まり、飲食店やバーが立ち並びましたが、料理も米兵好みのメニューが提供されるようになりました。
そんな中で米軍基地の周りにはバーや飲食店、そしてハンバーガーの専門店が数多く近く並ぶようになりました。
現在では若干店舗の数は減ってきてはいますが、当時から何十年にも渡って営業し続けている店もあり、各店に歴史とこだわりがあります。
佐世保バーガーボーイ
「佐世保バーガーボーイ」は「佐世保バーガー」のイメージキャラクターとして2003年から2004年にかけて誕生しました。
「佐世保バーガー」が人気を高めるにつれ、佐世保市がアンパンマンの作者「やなせたかし」氏にハンバーガーキッドの使用許可を依頼しました。
しかし、やなせ氏はせっかくなので新規のキャラクターを作りたいとのことで生まれたのが「バーガーボーイ」です。
「佐世保バーガー」の認定店には「バーガーボーイ」のキャラクターが掲げられており、一目で認定店とわかるようになっています。
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