水炊き

福岡県の郷土料理

「水炊き」は骨付きの鶏肉を水から煮込み、キャベツ、長ネギ、水菜、春菊、椎茸などの野菜や豆腐やしらたきなど好みの具材を入れて、ポン酢で食べる鍋料理で、福岡県の郷土料理です。元々は骨付きの鶏肉を煮込んで出汁をとり、鶏肉と出汁のきいたスープを味わう素朴な料理でしたが、野菜などを一緒に煮込む事で具材も豊富な鍋料理となりました。鶏肉を水から炊くので鶏の旨味が十分出たスープになり、「水炊き」の名前通り、スープには基本的に調味料は加えません。


鶏の水炊き / Lucy Takakura

しかしながら、鶏肉とは別に鶏ガラで出汁をとった白濁のスープを使用したり、昆布で出汁をとったスープを使用する場合もあります。いずれにしてもスープは鶏の出汁がたっぷり出て大変美味しく、鶏肉や野菜などの具材を食べる前にまずはスープを湯のみなどに入れて、塩やネギを加えて味わうのが「水炊き」の醍醐味です。美味しいスープを堪能したら十分煮込んだ鶏肉をポン酢をつけて味わいます。鶏肉を味わったら野菜を食べて、締めには生卵と共にうどんやご飯を入れて雑炊にして食べるのがオススメです。

 

「水炊き」の由来

「水炊き」は長崎出身の林田平三郎が香港で西洋料理を学び、西洋料理に良く使われるコンソメと中国で食される鶏の水煮を組み合せて生み出した鍋料理といわれています。林田平三郎は香港での料理修行の後に福岡で「水炊き」料理の店「水月」を明治38年(1905年)に開業しました。「水炊き」は西洋料理と中国料理を融合させ、さらに締めにうどん、餅、ご飯を加えたりして日本料理の要素も組み合せて博多独特の料理として人気を博しました。現在では日本全国に普及し、人気の鍋料理となっています。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA